気が付いてみれば7本目の秋のあややライブツアー参戦である。特に11月に入ってからと言うもの、『あやや祭り』を開催していると言うことも手伝い、その勢いは留まるところを知らず、11月2日新宿(東京厚生年金会館)夜公演、11月3日新宿(東京厚生年金会館)昼・夜公演、11月8日新宿(東京厚生年金会館)夜公演と、正に毎週毎週あややを追いかけ続けていると言ったところである。そして今週もその例外に違わずあややライブへの参戦と言う訳なのである。実は今日のライブは今までのライブとはその趣を若干異としている。と言うのも本日のライブ会場は「慶応義塾大学日吉記念館」、そう何を隠そう本日のあややは学園祭に初登場と言う訳なのであった。
昨年は日大藤沢校舎で行われた市井inCCのライブに参戦した経緯があるので、フタ自身学園祭ライブに参戦するのは2度目である。普段のライブとはまた違った雰囲気があり、また初めて生のあややに触れるお客も多い事であろう。その内の一人でも多くの方があややのことに関心を高めてもらい、ファンとなってくれれば…と思う限りである。 |
この日入手したチケットは某交換系サイトで入手したものである。実はFCの先行予約でもエントリーしてはみたものの、結果ものの見事に落選、それならば他の手段を用いてチケットを確保しなくては…と探していたところ見つけたものであった。確保したチケットはお仲間のGさんと連番の形で、2階1列目L列4番5番(親子席)である。番号からして左も左、一番隅っこの座席であろうと想像していたのであるが、結論から先に言えば、これはど真ん中の座席であった。 |
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どうやらセンターから左右2分割でL、Rと区切り、加えてセンターから外方向に向かって番号を付した様子である。今回は学園祭のチケットと言うことで、2色刷りのとても味のあるチケットに仕上がっている。FCのチケットにはあややの写真が印刷されていているところであるが、これは肖像権の問題なのであろうか?その代わりと言っては何であるが、各座席には学園祭のパンフレットが予め置かれていて、こちらには写真つきであややの事が記載されていた。 |
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慶應義塾大学の日吉校舎は東急東横線日吉駅の目の前に立地している。この日車で同校を訪れたフタは駅前の東急ストアーに自動車を停車させて、そのまま校舎へと進んでいった。目指す日吉記念館は正門を潜ってゆるやかな坂にそって植えられた銀杏並木をまっすぐと進んだところに位置していた。この日の天気予報では夕方から雨との事であったが、なんとか寸前のところで踏みとどまっていると言ったところで、せめて待ち時間の間だけでももって欲しい…と言うのが切なる想いである。 |
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仮設テントでは学生達がサイリウムを販売していた。1本300円。時には500円の値を付けている会場もあるので、比較的良心的な設定だと思う。残念ながらフタは日ごろより電池式のサイリウムを使用しているので、こちらを利用する事は無かった。
日吉記念館の前は芝生のスペースとなっているのであるが、その中で空手部であろうか、デモンストレーションを展開しているのはまだ良かった。しかしこのデモンストレーションは見事にその向こう側で行われていた慶應義塾大学モーニング娘。研究会のデモンストレーションに喰われていた。 |
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総勢2〜30名と言った陣容であろうか?みんな一生懸命に振り付けを実演していた。う〜ん、これを初めて見た方は正直どう思われるのかな?やはりヒイてしまうのであろうか?さすがにフタは見慣れたこともあり、別段なんとも思わなくなったところですが…(むしろ同じ穴のムジナと言うウワサも…(汗))。音楽が何故か流れていなかった(流れていたのかも知れなかったが、フタ自身の耳には入ってこなかった)のであるが、その振り付けを見ては、「あぁ〜、今は『ナビが壊れた王子様』だな」とか、「あれ?今度はあややライブの日にも関わらず恋レボの実演だぞ!!」と、その振りだけで何の実演をしているのかが分かってしまう自分もまた…(苦笑)。つくづくライブに通い詰め過ぎだなぁ〜と、実感した事だった。
17時の公演開始時間に先立って、16時の開場となる。しばしデモンストレーションを見るとも無く見て、次いで持参したカメラを実行委員会の方に預けた後、整列に協力して、会場内へと足を進めた。もぎりに次いでのカバンチェックも実行委員会によるものであるが、これがなかなか厳しいものだった。一生懸命やっている姿が伝わってきた部分であるが、一方でその後場内から場外を確認したところ、入場を待つ長〜い列が出来上がっていました。このペースにあって、時間までに全員入場できるのであろうか?ふと心配になってしまう。
その足で会場内へと進むが、いやぁ〜、会場の広いのなんの…。何せ元々は体育館のようで、横長に広がったスペースの正面にお馴染みのセットを組み、その前方の普段は板張りであろう部分にびっしりとパイプ椅子が並べられている。あたかも卒業式のようである。それ故に他の会場と違い2階席部分はけして1階席部分にせり出してはいない。今回入手したのは2階席の最前列ではあったが、ステージからは大分距離があると言う印象である。前方に遮るものが何も無いのが唯一の救いである。残念ながらあややの笑顔は肉眼で確認出来そうには無いが、ステージ上をところ狭しと駆け回るあややの愛くるしい姿はじっくりと確認する事が出来そうだ。
ここで秋ツアーのセットを確認しておくと、全体的にはラスベガスのカジノを思わせる印象に仕上がっている。ステージは総2階建てで、2階のセンター部にはお約束どおり大きなモニターが備えられている。その上部にはツアータイトルにもなっている「AYAYA HIT PARADE」の文字が備わっている。1階と2階とは左右に備えられた階段でつながっているので、ライブが始まればあややは1階に2階にと移動を繰り返しては、楽しいライブを繰り広げてくれる事となる。1階左手には「AYA BAR」なるスタンドバーが備えられていて、これは実際にライブ中にも用いられるものである。またこの奥には2階へと通じるエレベーターも備えられていて、こちらもやはりライブ中に活躍する事になる。対する右手にはカジノっぽくスロットマシーンが置かれていて、こちらもライブ中に用いられる事になる。
1.ドッキドキ!LOVEメール
2.トロピカ〜ル恋して〜る
このセットリストをみてあややの1stアルバムを連想された方は相当ツウである。1曲目の「ドッキドキ!LOVEメール」、続く「トロピカ〜ル恋して〜る」は同アルバムでも仲良く1曲目2曲目とつながるナンバーである。初期のあややの代表曲を立て続けに披露されたとあれば、今日が初参戦のお客さんも納得しない訳にはいかないでしょう。マーチの指揮者を髣髴させる赤い衣装で登場したあやや、手にしたバトンを振り回すしぐさは、思わず持参したサイリウムで真似したくなってしまう程の可愛らしさである。また「トロピカ〜ル恋して〜る」中に挿入されている歌詞は、大体はアレンジで、
「み〜んなの事が、大好きだよ〜!!」
とするところであるが、今夜はお約束どおり、
「慶応のみんなが、大好きだよ〜!!」
と、特別編らしく更なるアレンジを加えていた事であった。
白を基調とした衣装に腰にはふりふりの飾り衣装を供えて、最初のMCとなる。
「慶応のみんな、始まりました〜!!あややこと松浦亜弥です〜!!前の方のみんな〜、こんばんは〜!!後ろの方のみんな〜、こんばんは〜!!二階席のみんな〜、こんばんは〜!!」
と元気に声をかける。オープニングの2曲で場内はすっかりあやや色に染まり、あややの一言一言には即レスで反応が返っていく。
「その名の通り、ヒットパレードです。あんな曲、こんな曲、盛りだくさんで最後まで盛り上がろう〜♪」
と、あやや。今日の意気込みも期待出来そうな予感である。
3. The Last Night
4. The 美学
<VTR -お着替えあやや->
「ここで11枚目のシングル「The Last Night」を聞いてください♪」
と、披露されるのが「The Last Night」である。元気ソングが2曲続き、MCでクールダウンしたところでじっくり聴かせるバラードナンバーの披露と、その流れの組み具合もなかなかなものと言えよう。同曲にはPPPHはいらない。じっくりとあややの歌声に耳を傾けて、これの邪魔とならない程度にサイリウムをかざすばかりである。
一転腰に巻いていた衣装を会場内に投げ込んで(少なくともこの手の衣装は投げ込む事は無い様に思えるのですが、フタが見た限りでは客席に投げ込んだように見えました…)、「The 美学」の披露となる。この曲については今更説明は要らないであろう。
「右方あが〜り〜♪ワーーーー!!」
の箇所は、中西ヒロシ先生のあややアイコンでは無いが、思わず両手を前に差し出して左右に振りたくなってしまうところである。 |
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2曲続けて披露したところで、あややは着替えのために一度袖に下がる。その間中央のスクリーン部に「生中継」としてあややの姿が映し出される。実はこれ、あややが着替える様子を中継しているように見せて作られているVTRであるが、全体的にコメディータッチに描かれているので、何度見てもなかなか楽しめるものである。フタが知る限りは3パターンあるように思えるが、今日披露されたのは着替えの衣装として何故か猿の着ぐるみや、サラリーマン風の背広姿であったり、加トちゃんを彷彿させる腹巻に禿ヅラ、丸眼鏡姿だったりするバージョンであった。ちなみに忍者が出てくるものや、春ライブでもお馴染みとなったおじいちゃんが出てくるものなどいつ何時どのVが出てくるか分からないので、常に目が離せないところである。
タンクトップと言うのであろうか、ごまっとうが着ていたような雰囲気の衣装へと着替えが終わったあやや、映像とリンクする形で、1階部分左手、丁度「AYA BAR」が設けられている脇にしつらえられている扉から登場してきた。
「お待たせ〜!!皆さん今の見ていました?ここの建物、地下無いから…、ぶっちゃけ今のVTRだから…」
と、あやや。いやいや、分かっております。どう考えてもここ日吉記念館にあの深さの地下は無さそうだしね〜(苦笑)。ここで、
「私もちっちゃいけれど、更にちっちゃい稲葉貴子さん、どうぞ〜!!」
と、あややから紹介を受ける形で、ステージ右手から本日のゲストである稲葉貴子が登場となり、
「このままの盛り上がりで、皆で歌おう!!」
と、2人での曲披露となる。
5.GETUP! ラッパー (with貴子)
6.SHALL WE LOVE (with貴子)
秋ツアーにあって久しくセットリストから消えていた「GETUP! ラッパー」「SHALL WE LOVE」の両ナンバーであるが、先週行われた11月8日のライブよりツアーも後半戦に突入したと言うこともあり、そのセットリストも見直しが図られて、久しぶりに復活と相成った。「GETUP! ラッパー」はその名の通りラップを盛り込んだナンバーで、ステージ、客席ともに振り上げられるこぶしが熱さを演出する。一方で「SHALL WE LOVE」は激しく歌い上げるナンバーにあって、力強い振り付けが印象的である。
2曲披露したところで小休止となる。「AYA BAR」に設けられた椅子に腰掛ける二人。すかさずマスターから水とタオルが差し出されて、これで喉を潤し、汗をぬぐう。カウンターには鏡が置かれていて、二人ともこれで髪型をチェックする。この辺りの流れは本秋ツアーではお馴染みの光景である。
貴子が、
「渋いっちゅうか、何と言うか…」
とすれば、
「おいらがいるからね〜♪」
と、あやや。そしてすかさず沸きあがる場内である。
「いやいやそういうんじゃなくて…」
と、慌てる貴子ではあったが、
「やっぱ松浦って可愛いよね〜♪」
と、もはやあややの勢いは誰にも止める事は出来ない(笑)。
「始めての学園祭ライブです」
と、緊張気味のあやや。顔には出ていないものの、やはり緊張感は相当なものがあるようだ。
「初めて見に来てくれた人は〜?」
の問い掛けに対して、場内のあちらこちらから歓声が上がった事であったが、どう考えてもスーパーリピーター、仮令えばウォーズマンのベアークローを彷彿させるような両手に持てるだけサイリウムを持っていたファンもこれに呼応していたのは、もはやお約束と言う外無いところであろう(苦笑)。
「結構いるね〜」
と、ステージ上では一応納得していた部分であるが、これは後にツッコミを入れられる事となる。
「今でも盛り上がっているけれど、ここで1つ思い出を作りましょう〜!!」
と、その後MCは「I know」の振り付けの話へと移る。前回フタが参戦した新宿でも全く同じネタだったのであるが、今後ここでのMCはずっとずっと「I know」振り付け講座になるのかな?
「松浦の曲で「I know」と言う曲があるのですが、みんなに振り付けを覚えて帰って欲しい」
とあやや。振り付け講座はあややが「I know」をアカペラで歌い、これに対して貴子が振りを付けて指導する。それにしても2階から見下ろしていても完璧な程の客席のそろい具合である。
「初めての人がいても、完璧ですね〜」
その出来栄えたるや、ステージで思わずツッコミが出てしまう程である。
「若干やっていない人がいるので、もう一度練習するね」
として、もう一度振り付けの練習をした後、いよいよ本番として「I know」の披露となる。気のせいであろうか、練習の甲斐もあり、いつも以上に完璧な「I know」の盛り上がりぶりであった。
<MC -あややQUIZ オタック9- 貴子のみ>
あややは着替えのために一度下がり、その間を用いて貴子によるソロコーナー、『-あややQUIZ オタック9-』となる。9つのパネルを巡っての陣取りゲームであるが、クイズの問題と解答に何パターンか用意されているものの、さすがにこの時期ともなればスーパーリピーターが訪れる事必須で、どことなく間延びしてしまっているのが残念な事である。いずれにおいても出題されるのはあややに関する問題で、回答が正解だった場合にはパネルが緑からピンクへと変化して陣地を取る事が出来ると言うものである。今日出題されたのは全部で4問で、
Q1.あややの出身地、姫路の場所はどこか?
Q2.(まずはこの曲をお聞き下さいとして、「めちゃホリ」が流れた後、)この後に続く歌詞は何でしょう?
Q3.2ndシングル『トロピカ〜ル恋して〜る』であややがやっているスポーツは?
Q4.次に歌う夏に相応しい曲とは?
であった。観客がどう答えようが着実に回答が導き出されて、最終的には全てパネルがピンク一色になり、あややが登場すると言う寸法である。ちなみに回答は、Q1.は地図を用いた問題だったためここでは置いておくとして、Q2.は「../」、Q3.がテニス(これは4択問題)、 Q4.が「GOOD BYE 夏男」である。かつて三郷で見た折には、
「次に歌う本日の11曲目の…」
と紹介されていたと記憶しているが、幾度と無くセットリストに変更が生じ、いつの間にやらこの「11曲目の…」と言うフレーズが外されてしまった。ツアーが始まった当初は夏を思わせる気候が続いていた事もあるが、ツアーも中盤を過ぎて季節は冬に差し掛かろうとしている。「夏に相応しい」と言う部分から今回のツアーのロングランぶりを覚えるところである。
8. GOOD BYE 夏男
9. ね〜え?
クイズの回答を受ける形でパープルのスクーター(?)に乗ったあややが登場、「GOOD BYE 夏男」の披露から後半戦がスタートとなる。悲しい歌詞にあって、それを払拭するべく力強いメロディーラインのミスマッチが、フタは妙に気に入っている。
続く「ね〜え?」はいつのまにやらライブver.と言うのであろうか、
「あなたが好きだからよ〜♪」
とするところを、客席のみんなが
「あややが好きだからよ〜♪」
と変えて歌うスタイルが定着してきた。これを受けてあややが、
「みんなが好きだからよ〜♪」
と返すのであるが、この部分においてもみんな、
「あややが好きだからよ〜♪」
としてしまうのは、やはりホントあややの事が好きなのだなぁ〜!!と実感するところである。
10.桃色片想い *タイトルの前後にはハートマーク
11.LOVE涙色
12.Yeah! めっちゃホリディ
「慶応のみんな〜!!ガンガン盛り上がっていますね〜。楽しんでいますか?次の曲歌います。「LOVE涙色」…」
MCを終えて来る「LOVE涙色」に備えてスタンバイするあやや、そしてそれを待ち受ける客席…。
…。
…。
…。
シ〜ン…。
しかし肝心な音が出ない。慌てて舞台の袖をみるあやや(汗)。
「あら?あたし間違えちゃった!?間違ったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
大慌てのあやや、これに対して「ドンマイ、ドンマイ」と言った様な拍手や歓声が場内から沸きあがる。
「すいません、ホント、すいません…。いくよ〜!!…。ちょっと待って…」
あややの動揺ぶりは隠せない。
「いや落ち着いて、落ち着いて…」
やはり初の学園祭ライブと言うことであややの緊張感は極限にまで達しているのであろうか、自身に落ち着くよう言い聞かせて、気を取り戻そうとするあややである。
「みんな、元気出して行こうね〜!!」
「オォーーーーー!!」
ステージと客席との間に妙な親近感が芽生えて、「桃色片想い」の披露となった。先の三郷でのレポでも記した部分であるが、今回のツアーではこの曲の最大の見せ場である、
『あ〜ややや〜ややっつ、やっつ、やっつ♪』
の振り付けの部分が、左右2度披露される実に美味しい演出がなされている。
まずステージ左手で、
『あ〜ややや〜ややっつ、やっつ、やっつ♪』
とし、とって翻し右手に移動したかと思えば、
『あっつ、こっちでも!!あ〜ややや〜ややっつ、やっつ、やっつ♪』
と、2発目を披露すると言う寸法である。その後1階ステージ右手に設えられたスロットマシーンに手を伸ばして、ハート、ハート、ハートと見事にハートが3つ揃っての大フィーバーを決め、中央部に戻り、
『あ〜ややや〜ややっつ、ピーーーーチ!!』
の決めポーズ言葉もビシッと決める。この一連の流れは時間的にもかなり細かく分かれているので、時には最後の決めポーズに間に合わず上手く決まらない事もままあるが、今日はばっちりと決めてくれた事だった。
続いて本当に(笑)「LOVE涙色」を披露してくれた後、簡単にMCが入る。
「やっちまった〜〜〜〜〜!!!!!」
まだ悔しさが残るあややである。
「こんなところも松浦。許してください!!!!!」
しきりに照れるあややもまた可愛らしいものである。これもまた愛嬌と言うことですね。
「次が本当にラストの曲です。パワー全開で頑張ります」
として、アンコール前の最後は「Yeah! めっちゃホリディ」でバッチリ締めくくってくれたことだった。
<アンコール>
<MC>
A1.草原の人
アンコールを求めるあややコールの大合唱で沸く場内。一時的に落とされた照明が再びともされて、先に貴子が舞台に上がる形でアンコールがスタートとなる。
「今日はなんと言うか、慶応のみんな最高!!と、言いたくなるね〜。外にまで響いていてみんなの声が聞こえるよ。アンコールもガンガン盛り上がろうね!!」
と、貴子があややコールを煽り、観客がそれに呼応すれば、再びあややの登場である。ピンクと銀色が印象的なステージ衣装は本来であれば「桃色〜」用の衣装であったのであるが、セットリストの変更にともない、この衣装を着ての「桃色〜」の披露が無くなったのは少々寂しい限りである。
「慶応のみんな、ありがとう〜!!一緒に盛り上げてくれた稲葉さんに拍手〜!!」
の言葉に押される形で貴子が舞台そでに下がり、舞台上にあややが一人残る。
「それではアンコール張り切っていきたいと思います。それでは1曲聴いてください」
として、「草原の人」の披露となる。
久しくセットリストから外されていた同ナンバーであるが、前回の新宿より久しぶりの復活と相成った。元気ソングのイメージが強いあややであるかとは思うが、このようなしっかりと歌い、じっくりと聞かせるナンバーをも歌いこなすのはさすがである。あややの歌声に呼応するように左右に揺れるサイリウムがとても幻想的である。
1曲披露したところで再びMCとなり、恒例のステージの会場と日時を確認する。
「2003年11月15日、慶応三田祭前夜祭は大成功となりました〜!!」
なかなか新鮮なフレーズである。
「今日はどうもありがとうございました〜!!」と感謝を述べて、MCへと続く。
「今日は学園祭が初めてだったんですよね〜」
と、あやや文化祭の類は経験があったようであるが、なかなか大学の学園祭を訪れる機会はないだろう。ここで場内の一部に異様な盛り上がりが見られて、
「あの〜、ちゃんと聴いてください!!」
と、苦笑い気味に注意を促すあややである。
「学園祭の前に他の場所でお仕事がもう一本あって、車で迎えに来てくれることになっていたんです。仕事が終わって迎えに来てくれているはずの車はどれかなぁ〜と思っていたら、キャンピングカーが停まっていて、あれかな?と思っていたらあれだった。アメリカのタクシーみたいなもので、中には照明が付いていて、大きな車。あんなのに乗ってきたら目立っちゃうよね〜」
なるほど、学園祭の実行委員会と言うのはそのような手配もしているのですね〜。ちょっと感心をしてしまった。
「こちらに来たらごはんを用意してくれていたんです。」
と、あややが話を続ければ、場内から、
「何食べたの〜?」
との声がかかり、
「聴きたい?」
として、あややがMCを続ける。
「実行委員の方が用意してくれた具の入った味噌汁で、豚汁かと思ったら、鳥が入っていたので、鳥汁としておこう。」
との事だった。その後実行委員会の方から挨拶があり、
「ここまで来てくれて、ありがとうございました」
とされたので、
「いえいえ、こちらこそ呼んでくれてありがとうございました」
と返したとの事だった。そして熊のぬいぐるみを貰ったので、先程「〜夏男」の時に乗って登場するスクーターに括りつけておいたとの事だった。
「今日は緊張しました。曲順を間違えてしまいました。かっこよく決めたら、音が出なくて、ちらりと横を見たら、そこまで自分のせい?自己中だなぁ〜と思った。」
余程曲順を間違えた事が悔しかったとみえて、再び猛省を帰するあややである。要はスタッフが音を出し忘れたのかと思い袖を覗いたところ、自分のミスであったことに気が付いて、曲順を間違えた事に加えて、人を疑ってしまった事に対する反省と言う部分も重なったのであろう。
「そんな失敗もありましたが、とても楽しかったです。入ってくる時に気が付いてくれた方もいると思うけれど、旗も手作りで作ってくれました。シートや椅子もハッピのみんな(=実行委員)がやってくれました。実行委員のみんなに拍手〜〜〜!!」
場内からは惜しみない拍手が起こり、実行委員に対しての感謝の弁とした事だった。
「松浦のライブが楽しいと思ってくれた方、これからもライブをやっていくので、遊びに来てくださいね〜!!」
最後はしっかり宣伝も忘れず(笑)に、比較的長めのMCを締めくくった事だった。
A2.笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜
最後はお約束どおり再会を誓う「笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜」で締める。何より同ナンバーは学園生活がテーマである。今日のラストを飾るには最適なのナンバーであったように思えた事だった。
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